私、
常々、自分に言い聞かせております。
「外見じゃない!中身で勝負だ!!」
「身体の大きさじゃない!心・器の大きさだ!」と…(笑)
もちろん、ビジネスマンたるもの”清潔感”は大切だと思っていますし、オーダースーツに袖を通し”あなたの魅力を引き立てましょう!”と言っている立場ですので、外見はやはり大切です(笑)
ただ、身長が170㎝弱で止まっている現在。
私に出来ることは、中身を成長させること(笑)
「外見だけで判断しちゃいけないよ!」
「中身が大切だよ!」
これは人に限ったことではなく、スーツも同じだと思うのです。
はい!
私が着ているこちらのスーツ(ジャケット)
店内にある見本用のモノなのですが、ただのスーツではありません!!
通常のスーツを破ったわけではありません(笑)
職人さんが特別に作成してくださった1着。
スーツ(ジャケット)の基本構造については、私たちの目に留まりやすい「表地・裏地」以外にも、身頃芯、肩パット、裄綿(ゆきわた)上襟芯、ポケット地、袖芯…
色々なパーツで構成されています!
お持ちのスーツを解体しない限り(笑)
なかなか目にする機会はないですよね。
今日は「身頃芯」の接合方法について少しお話を。
ジャケットの表情を決めるのは、表生地以外に、この「身頃芯」が重要になってくるんです!
見えない部分も非常に大切だという事です!!
分類をしてみますと、「本毛芯」・「接着芯」・「半毛芯」と分類されます。
①本毛芯
各パーツ(芯地)と表地とが、すべて糸で縫い合わさてれいるものを指します。
●縫い糸がクッションのような役割を果たす為、湿度への適応性に優れ型崩れが起きにくく耐久性にも優れている。
●手間をかけて創り上げる伝統的な手法。
●3つの分類(本毛芯・接着芯・半毛芯)の中で、最もスーツの立体感(衿のロール感など)や重厚感を愉しめる。
※上の写真は「本毛芯仕立て」のスーツです!
②接着芯
各パーツ(芯地)と表地とが、すべて接着剤にて貼り合わされているものを指します。
●接着剤が付着した芯地(コットンやポリエステル製の織物やニット、不織布)を、加熱を通じて表地に接着させる。
●芯地の素材が安価で、製作時の技術的な点においても本毛芯ほどの技術を要しない為、大量に安定した作成が可能。
●なんといってもジャケットの軽さが魅力。
●「加熱による接着」による為、湿度への適応性や、長年着用していくなかでの耐久性には難がある。
③半毛芯
「本毛芯」と「接着芯」を組み合わせたものを指します。
●様々な組み合わせがあるようですが、下襟(ラペル)の部分に「本毛芯」、その他は「接着芯」という組み合わせが代表的です。
●本毛芯の「立体感(衿のロール感)」と、接着芯ならではの「軽さ」。ふたつの良い部分を感じることが可能。
スーツでも中身は様々。
今日のブログはこのくらいにしておきますが、明日はTANGOYAのオーダースーツではどのような芯地を使用しているのか?
そんなところにも触れてみたいと思います。
それではまた明日。
心を成長!!
栢野(カヤノ)でした。
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