こんにちは!
今日も変わらずプールに飛び込みたい気分。天文館店の永瀬です。
先日、コチラの記事で少しだけ触れた「革靴ドボン」の件を、
この機会に簡単に書いていきたいと思います。
※革の種類によってはコレが出来ないもの(又は効果が薄いもの)もございますので悪しからず。。。m(__)m
革靴の丸洗いは、、、
・履きジワを伸ばせる。
・革に潤いが戻る。
・汚れやシミ、潮吹き※を除去できる。
※潮吹きは汗が固体になって革表面に出る症状のこと。塩分は革に悪影響なんです・・・。
などなど、正しく行なうと効果絶大なんです。
僕はビンテージ物が大好きなのですが、古い靴(乾いた靴?)を買った際には
まず丸洗いを行なって、保湿をしっかりするように心がけています。
乾いた革靴をそのまま履くと割れたりすることもあるので、
ご不安な際はお近くの修理店などにご相談いただくのも手段の一つですね。
※毎度ながらお試しの際は自己責任でお願いいたしますm(__)m
ではでは行きます~。
雨ジミが出来てしまった靴です。いつかの大雨でこうなりましたが、
元々洗うつもりだったので1mmも滅入っていません。
全体に水ジミを作って覆うようなイメージでいきましょう。
冷水→革が硬化する恐れアリ。
熱湯→爪先とヒールの芯材が軟化する恐れアリ。
よって、ぬるま湯です。
ステッチ内や中材に水がある程度浸透していくと勝手に沈んでいきます。
もうちょっと置いておきましょう・・・。
元の風合いを大事にするのであれば、漬け置きは60分程度が個人的にはオススメです。
汚れが浮いたら都度ぬるま湯を交換してあげて下さい。
革専用の石鹸を要らなくなった歯ブラシにとって、
円を描くように泡立てていきます。ココ、めちゃくちゃ楽しいです。。。
ちなみに固形石鹸でも問題なしです。
またまた登場ぬるま湯にドボン。
多少表面に石鹸ぬめりが残ってもお気になさらずOKでございます。
むしろ僕は保湿の為に残しています。
優しくトントンと拭いてあげましょう。
お風呂上がりの赤ちゃんを拭く感じで優しく。
擦っちゃダメです。優しくトントンです。。。
乾燥と言う名の成型です。
ベタ置きしたくなりますが、底材(アウトソール)の乾きが遅れてカビの原因にもなるので、
何かティッシュ箱でもいいのでヒールを乗せてあげて下さい。
ちなみにタオルである程度中の水気が取れた後は、シューツリーで成型もOKでございます。
ここからはいつものケアで保湿しましょう。
お風呂上がりのスキンケアなんて、人間みたいですね。。。
革と肌って、結構似ています。
尚、ここで10割乾燥してしまうと、、、
革が硬化して乾いた靴(割れやすい革)になってしまうので、
くれぐれもご注意ください。。。
今回はプレーンなライトブラウンからイメチェンしたかったので、
穴飾り近辺のみネイビーのクリームを塗布。少し濃くしました。
一通りのケアを行なって、最後は芯材部分のワックスがけ(ポリッシング)をして完成。
雨ジミは取れましたがよくよく見るとカビは甲革(アッパー)に少し残っていますね。。。
これに関しては今後別の方法で除去してきます。
何はともあれ、リフレッシュ&イメチェン大成功です。
スーツは皆さんシーズン毎にクリーニングに出しますが、
意外と靴ってトータルケア出来る機会が少ないんです。
「手元にあるモノへ愛情を注ぐ」
「気に入ったモノと長く付き合う」
これもまた男の嗜みかな。と。
以上!
天文館店、永瀬でしたm(__)m