こんにちは。
リーガロイヤル店 カヤノです。
前回・前々回とカヤノお勧めの生地をご紹介させて頂きましたが、どちらも「イタリア」の生地ブランドからのセレクトでした。
柔らかい風合い、艶感、色彩の豊かさ
イタリア生地がお好きな方は多いのではないでしょうか?
オーダースーツをお仕立て頂く際には、生地選びをはじめ、スーツのデザイン・ディテール選択、シルエット選択等、様々な部分をお客様とスタイリストが一緒に決めてまいります。
スーツの源流はイギリスですが、そこからイタリア、フランス、アメリカ、日本へと広まってきました。
各国さまざまな「人の体型」や、「文化」により確立したモデルがあり「ブリテッシュ」・「イタリアン」・「アメリカン」などのスタイルとして区別されています。
ショルダーライン(肩部分のデザイン)やウエストシェイプ(お腹廻りのゆとり)等、同じように見えるスーツですが、各国のスタイルによって違いがあるんですよ!
せっかくイタリアの生地でスーツを作るから、イタリア的なデザインにしたい!
英国の生地でスーツを作るからブリティッシュスタイルで作りたい!
そのような視点でスーツを作り上げていくのもオーダーメイドの楽しみ方のひとつだと思います。
本日は、そのなかでも「袖ボタン」
前回・前々回の流れを汲んで、イタリアの伝統的なスーツによく見られる釦の付け方をご紹介致します。
袖元の釦が重なり合っていますね~
「重ね釦」
「キッス釦」と可愛らしい呼び方もされています。
釦同士の間隔が狭く、重なっているデザインで、イタリアの職人が「俺たちは、高い仕立て技術を持っているんだぞ~」とアピールする為のディテールとして生まれたようです。
職人のプライドとイタリア人の遊び心が表れたデザインと言えるでしょう!
同じ4釦の袖元でも、釦を並べるのと重ねるのでは、見え方や全体のバランスが異なりますね。
機能性は変わりませんので、ここはあなたのお好みです!
イタリア生地でスーツを仕立てられる方は、「キッス釦」を選択されてイタリアンの感性を加えるのもいいですね!
TANGOYA リーガロイヤル店 栢野(カヤノ)